アンケセナーメンの記憶より―ツタンカーメンの死と黒魔術

2010年09月11日 18:15


★ アンケセナーメンの記憶より
         ―ツタンカーメンの死と黒魔術 ★




今回もひきつづき次女の「アンケセナーメンの記憶」から、「ツタンカーメンの死」の前後と、その死にまつわる「黒魔術」についてピックアップしたいと思います。


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アンケセナーメンは超能力者であったと次女はいいます。
王になるのを狙っていた神官アイに夫が毒殺されることを前もって透視していた彼女は、ツタンカーメンにそのことを告げましたが、彼は信じませんでした。
ツタンカーメンは長年王家に仕えてきた神官アイを信頼していたのです。

アイはアイで彼にはアンケセナーメンを信じないように言い聞かせていました。
ツタンカーメンアンケセナーメンは、それまでは仲のよい夫婦でした。
しかし、それ以降ツタンカーメンの精神状態はおかしくなり、ふたりの関係性は悪化していきました。

これはアンケセナーメンの記憶を共有している次女から聞いた話ですが、アンケセナーメンの父親のアクエンアテンも母親のネフェルティティも、そして夫のツタンカーメンも、みんな亡くなる前に精神状態が異常となっています。


★これはよく言われているような血族のDNAの問題ではなく、たとえば黒魔術的な呪いのような外側からの何らかの働きかけがあって生じた症状だとわたしは思っています。
アイが高度な魔術の知識があった神官だったということもわかっています。
アテン神を熱烈なまでに信奉していたアクエンアテンとネフェルティティ、そして、その子どもたちに対して、アメン神を信奉する神官アイがよく思っていなかったことは当然です。(黒魔術に関する詳細は、またの機会にお話ししたいと思います)



★残された調度品に描かれた絵を見ると、ふたりが大変仲の良い夫婦であったことを感じさせられますが、それがどこまで真実であったかは謎です。
なぜなら、絵画や壁画というものは、そのときの描かせた人の願望が込められているからです。
黄金の玉座」はアンケセナーメンが職人に作らせたものですが、そこに描き出された光景は彼女の願望そのものであったともいえます。



  アンケセナーメンとツタンカーメン1
    パピルスに描かれた絵 ツタンカーメンと王妃アンケセナーメン



       黄金の玉座のツタンカーメンとアンケセナーメン
       黄金の玉座に描かれた絵 ツタンカーメンとアンケセナーメン



妻のアンケセナーメンを信じず、神官アイを信じたツタンカーメンは、そのアイによって毒殺されました。
毒が入れられていたのは飲み物ですが、どのような飲み物であったかは定かではありません。おそらく黒魔術が内包された飲み物だったのでしょう。

当時、ツタンカーメンは熱を出して病に伏せっており、ほとんど起きられない状態であったと次女はいいます。それはマラリアに感染したための熱だったのかもしれません。

アンケセナーメンはその毒入りの飲み物をすり替えようとしていたらしいのですが、間に合わず、寝所に行ったときにはツタンカーメンはすでに飲んでしまった後だったというのです。

彼がもがき苦しんでいるとき、そこには神官アイと、毒入り飲み物を持ってきたアイの従者がいました。
アンケセナーメンは、従者ふたりに両腕をつかまれてその場から退場させられたといいます。結局、毒を入れたということで、数日後その従者は殺されましたが、指示したのはアイでした。

夫を助けられなかったアンケセナーメンが、悲嘆にくれて泣いていたのを、次女は明確に覚えているといいます。


★ その後のアンケセナーメン ★


ツタンカーメンが亡くなったのち、アンケセナーメンは婚姻を迫られていた神官アイを嫌い、ヒッタイトの王子との婚姻を結ぼうとしました。しかし、王子がエジプトに入る途中で何者か(アイの手先)によって殺害されてしまいます。

ところが、実はアンケセナーメンはもうひとり別の王子と結婚しているのです。
ツタンカーメンを殺したアイとは絶対に結婚したくなかったアンケセナーメンの気持ちがよくわかりますね。
彼は無事にエジプトに入りましたが、やはり神官アイに暗殺されています。
この事実は、今のところはアンケセナーメンの過去を知っている次女にしか知らない事柄ではないかと思います。

結局アンケセナーメンはアイの后にならざるを得なくなりました。
アイはアンケセナーメンの祖母ティイの兄だったようですから、随分老齢です。
在位が四年で終わっているのは、老齢だったからではなく、殺害されたからです。
アイを暗殺したのは、当然のことながら、つぎに王座を狙っているだれかですね。

アンケセナーメンがその後どうなったかは歴史上定かではありません。
そして、その後彼女は一年に一度冥界よりこの世へ戻ってくるツタンカーメンを待ちつづける日々であったと、次女はいいます。

彼女の墓も、ミイラも、未だ発見されていません。
王権争いに巻き込まれた王女の悲惨な生涯でした。

アクエンアテン、ツタンカーメン、アイの名前はファラオの座から抹消され、ホレムヘブ(ホルエムへプ)によって十八王朝は崩壊します。
そして、ラムセスの十九王朝の幕開けとなるのです。


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結局ツタンカーメン暗殺に関わっていたのは、
次女が最初に言っていた年寄と中年と若い男の三人、
すなわち神官アイと将軍ホレムヘブと、
のちにラムセス一世となるホレムヘブの従者だったわけですね。
王の椅子をめぐって、こんな汚れた策謀が繰り返されていたということです。

次女にとっても、あまり思い出したくない暗く嫌な時代であったと思います。






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