「汝の敵」はだれ?

2010年07月26日 07:30


★ 「汝の敵」はだれ? ★



皆さんはイエス・キリストの「汝の敵を愛せよ」ということばをご存じでしょう。
この「汝の敵」というのは、いったいだれのことを指していると思いますか?

子どもの頃、わたしは思ったものです。
「相手をだとみなすこと自体がおかしいのではないか。相手をだと思っている以上、愛することなど不可能ではないか」と。
でも、「敵といえども同じ命の源からやってきた魂の兄弟姉妹なのだから、相手の命を自分と同様に無条件で愛さなければならないのだろう」と、考え直しました。
ところが、それから数十年経って、ようやく「汝の敵を愛せよ」という真の意味が理解できたような気がするのです。

★人はお互いに自分の意にそぐわない者、自分が認めたくない者、無礼であったり、不快であったり、有害であったりする相手をとして憎み、嫌い、闘おうとします。

悪魔にとっては、神や天使が敵となります。
悪霊たちのほうからすると、天使が悪魔に見えるのです。
周波数のちがいが大きければ大きいほど、相容れられなくなるのです。


太古の昔より、「天使と悪魔の戦い」がつづいているといわれるのも、納得ができますね。


★異常波動を帯びた悪魔でなくても、わたしたちは往々にして自分の非を素直に認めることをせず、相手のせいにしがちです。
ともかく自分自身のものの見方や受け取り方の悪さを棚にあげて、そのときに生じる怒りにまかせて錯乱し、相手を攻撃するのです。

けれども、落ち着いて考えてみたとき、ほんとうは自分のほうにも原因や非があったことに気づくことがあるはずです。
敵だと思っていたのは相手ではなく、ほんとうは自分の心のうちにあったのだと。

敵が自分自身であったことに気づいたなら、その自分自身を第一に愛し、赦(ゆる)してあげなければなりません。
自分を赦して、イヤな自分を解放してあげれば、敵は存在しなくなります。

よって、「汝の敵を愛しなさい」というのは、結局「自分自身のなかに存在する敵(あなた)を愛しなさい」ということだったのではないかと思うのです。




★ 鉄輪の女主人公は復讐タイプ ★



これまで語ってきた「鉄輪」の女主人公は、夫と後妻を呪い殺すことで、うらみを晴らす典型的な「復讐タイプ」の女性でした。

こんな浮気な男と夫婦になったのは、結局自分の心の至らなさの報いとは思うけれども…」と言いながらも、「それではあまりに口惜しい。来世とはいわず、今この世で罰が当たるように」と願うのですから、自分の至らなさを反省するよりも、自分をみじめにした相手を「裁(さば)こう」とする欲求のほうが強いわけですね。

もしかしたら、心やさしいあなたがたには、理解できにくいタイプかもしれませんが、こういう女性は、今も昔も相変わらず存在するのではないでしょうか? 
だから、そういうドラマがやたら多くて、共感を得ているのです。


★「裁き」は、本来なら自分が悪かったと罪悪感を覚えるところを、その罪悪感を包み隠して逆に相手を非難してしまうことです。

ほんとうに責めているのは自分自身であって、相手ではないのです。
けれども、自分の罪悪感を相手に投影することで、自分のほうが正しいのだと優位に立とうとします。
自分をこんな不幸な目に合わせた者には罰を与えるのが当然だと思い込んでしまうのです。
このような「思い込み」は恐ろしいですね。




ハート
復讐」は、両刃の剣(もろはのつるぎ)さながらです。
相手だけでなく、自分をも傷つけ、
苦痛を味わうことになってしまいます。

夫を裁き、復讐することで、
ほんとうは自分自身を裁き、復讐していることに、
女は気づいていないのです。

では、この女主人公は、どうしたら「復讐」から解放され、
自由になれるのでしょう?
彼女のほんとうの敵は、だれなのでしょう? 
あなたには、もうおわかりですね。





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