人を呪わば穴ふたつ―因果応報の法則

2010年07月25日 08:00


★ 人を呪わば穴ふたつ―因果応報の法則 ★



人を呪わば穴ふたつ」ということばがあります。

平安時代、加持祈祷をおこなっていた陰陽師は、人を呪い殺すこともあったようです。
そのとき、呪い返しに遭うことを覚悟して、相手と自分のふたつ分の墓穴を用意させたというのです。
他人を呪って殺そうとすれば、自分もその報いで殺されることになるので、墓穴が二つ必要になるというわけです。

人を陥(おとしい)れ、不幸にするような悪い思いがその人の内にあるということは、その人は自分に対して悪い感情を持っている人たちからの攻撃に自らを明け渡しているということになります。

つまり、「同種のものを引き寄せる」ということですね。
ですから、自分にも悪いことが起こるということで、「人を呪うにはそれなりの覚悟が必要」だというわけです。

「憎しみの上に憎しみを重ねたり、憎しみに対して憎しみで応えたりすることは、相手の敵意を増大させるばかりでなく、自分自身の悪意によって、自分の心や体を害することになります」
と、パラマハンサ・ヨガナンダも言っています。 

(『人間の永遠の探求』(森北出版)に記載)
 


★仏教では悪行の報いを「自業自得(じごうじとく)」といいます。
また、過去の行為の報いとして、それなりの結果がもたらされることを「因果応報(いんがおうほう)」といいます。


因果応報には「善いこと」と「悪いこと」の両方があります。

悪いことをすれば悪い結果が生じる。これを「悪因悪果」といいます。
善いことをすれば善い結果が生じる。これを「善因善果」といいます。

だから昔の人は「善いことをして、悪いことはするな」と教えたわけです。
世の中には、何が善いことで、何が悪いことなのかがわからない場合も多く、この教えは簡単なことのようで、なかなか難しいですね。

ほかにも「自分で播いた種は、自分で刈り取らねばならない」ということばがあります。
すべて「自分が創ったものや発したものは自分が受け取る」という意味です。


とてもシンプルでわかりやすい法則です。
その法則を信じる人には、そのような結果が必ず現れてくることを知るでしょう。



ハート
人を呪わば穴ふたつ……。

これは、「陰陽師」であろうが、
「鉄輪の女」であろうが、
人をうらんで、相手に悪影響を及ぼすことを戒めたことばだということです。





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