教育とは―その3 親が唯一子どもにできること

2011年01月18日 16:35


子どものとき、あなたは両親のことをどう思っていたでしょうか?
お父さんやお母さんが大好きでしたか?
それとも、大嫌いでしたか?
今も同じ気持ちですか?

だれにも両親に対する思いというものが、根深く残っていると思います。
子ども時代に両親から愛をもらったか、もらわなかったかで、その後の人生(ものの見方・考え方・感じ方)は大きく変わっていきます。

おとなになっても、自分を愛せない人は、たいていは両親(家族)から愛をもらえなかった人です。
過去生からひきずってきている場合もあります。
自分を愛せない人は、他者を愛することができません。
これは利己的な低次元の愛を言っているのではありません。
自分さえよかったらいい、自己保身のためなら何をしてもいいと考えている人は、自分を愛せていない人です。
わかりますよね?
このことは、過去記事でも繰り返し言っていますが、それはまちがいのない真実だからです。

生まれて初めて出会った人、すなわち母親からの愛をもらえなかった子どもの生涯は悲惨です。彼らは愛されたことがないために、自分や他者をどうやって愛したらよいかわからないのです。

両親から愛をもらえなかった子でも、祖父母や先生など、他者に愛されたことがあるなら、またちがってきます。要するに相手がだれであろうと、愛を感じたその体験、その記憶が大切なのです。

彼らは愛をもらうために、いろんなことをしでかします。
たとえ叱られるというマイナスのストロークであっても、何か返ってくるものを求めるのです。
無視は最悪です。自分のほうを見てほしいばっかりに、殺人だって犯すのです。
世の中にはそういう人がたくさんいます。


★ 子どもの愛し方をまちがえている親たち ★



親は(いろんな親がいますが)、たいてい子どもたちに対して残酷です。
彼らは子どもたちに愛を与えるのではなく、自分の野心、願望を与えるからです。


たとえば、父親が医者なら、息子も同じ医者になってほしいとか、自分は政治家になれなかったから、息子は政治家になってほしいとか、娘は有名人か、裕福な家に嫁いでもらいたいとか…。

多くの親は世間体をとても気にします。
いい学校、いい就職先。何がいいのか、どこがいいのか、わたしにはさっぱりわからないのですが、そういうことを気にする人たちがたくさんいることを知っています。

どんな仕事であっても、他者のために大いに役立つなら、立派な仕事なのですが、仕事について偏見を持っている親(特に父親)が数多存在するのです。
世間のほうではたいして気にもしていない(他人のことなど、どうでもよい)のに、外面ばかり体裁ばかりを気にします。

そういう親は、息子や娘を愛していると思い込んでいます。
しかし、彼らが愛しているのは自分のエゴです。
塾や習い事、親が選んだ学校…。
ほんとうにそれが楽しくてたまらなくて通っている子どもは、どれほどいるでしょうか?
子どもたちは親に条件づけられ、それが親の願望や満足の手段であることさえ知らずに育てられていくのです。

子どもには子どもの人生があるはずなのに。
ブランドものの洋服を着せられた子どもたち。
子どもは親の好みに叶うように生まれてきたのではないのです。

自分の願望を子どもに押しつける親たちの多くは、真の幸せとは何かを知りません。
彼らは、お金を持っていたら、社会的な地位や名誉を持っていたら、幸せだと思っているのです。
彼ら自身が、現にお金のために、お金持ちになるために、また、社会的な地位や名誉のために働いている人たちだからです。

★もし、そうでないのなら、彼らは自分の子どもたちを最初から尊重し、自由にしておくでしょう。
そして、きっとこう言い聞かせるにちがいありません。

「おまえたちは好きなことをしていいんだよ。大きくなったら、おまえたちの大好きなことを仕事にしなさい」
「人を頼らず、自分の足で立ちなさい。失敗してもいいんだ。まちがってもいいんだよ。そうしたら、多くのことが学べるから」
「だけど、同じまちがいを繰り返してはいけないよ。それは愚か者になるだけだから」


それで、子どもが将来愚か者になったとしても、それは子どもが自分自身で選んだことです。
親ができることは、子どもがどこでどんなまちがいを犯したのか、その子自身が気づき、理解できるように、その子が望む方法で、サポートしてあげるだけです。



★ その子のなかにある特質を引き出す ★



★子どもは、あるひとつのエネルギーを体験するために地上に生まれてきます。
前の生ではできなかったことを、今回やってみたいからです。
そのエネルギーの質がわかれば、子どもの生きる方向性に陰ながら援助を与えることができるのです。

親が子どもに対して唯一できること。
それは、「その子のなかにある特質を引き出してあげること」です。 
子どもたちが「内に秘めているエネルギーを十分に体験させてあげること」です。

もし、その子のエネルギーの質がわからないのなら、その子がその子自身になれるように、その子が自ら望むことに対して、あたたかい眼で見守ればよいのです。
それだけです。あとは自然に成長していきます。
過干渉と過保護は、子どもを破壊し、愚か者にするだけです。



★自分が子どもの頃に親に対して腹を立て、親に憎悪を抱いていた人は、それを自分の子どもに対して繰り返さないことですね。
もし今現在、親子のミゾが深いと感じている人は、自分の子どもの頃を思い出すことです。きっと何か気づくことがあるはずです。
自分が自由に育てられてよかったと思える人は、親に心から感謝してくださいね。


現在、あなたが、まだ幼い子どもの親ならば、小中学生を持つ親ならば、また、たとえ子どもが社会人となっていようとも、遅くはありません。今日から実行してください。
子どもたちが、他人と同じようになるのではなく、ほかのだれでもない自分自身になるように。
ほんとうの自分になれるように支援してください。

そのとき、あなたは気づくでしょう。
支援をするためには、あなたがほんとうの自分を生きていなければならないということに。




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