「自分自身でいること」のお話

2010年07月21日 09:25


★ 「自分自身でいること」のお話 ★



イエスマン」ということばがあります。

イエスマンというのは、上司、先輩、先生など自分にとって、影響力のある人や権威のある人に対してご機嫌取りをする人のことで、目上の人から頼まれたことや意見に対して必ず「はい」とか、「いいですねえ」とかいった肯定的な返答しかしない人のことを言います。
イエスマンは、サラリーマンに対してよく使われる用語ですが、そういう傾向にあるのは何もサラリーマンに限った事ではありませんね。 

では、なぜイエスマンが多く存在するのでしょうか? 
今日はそれを考えてみました。




★ 従順な子どもは善い子か? ★



世の多くの親たちは、自分に従順な子どもは善い子で、抵抗する子どもは悪い子というレッテルを貼りたがる傾向にあります。
でも、なぜ従順な子どもは善い子 なのでしょうか? 

実のところ、親のエゴにとっては、いつも「はいはい」と言って自分に従ってくれる子どものほうが、「気分がいいから」というだけのことでしかないのです。

人に好かれ、認められ、受け容れられるような人間にならなければいけないよ」と、常に言い聞かせられてきた子どもは、人に好かれたり、認められたり、受け容れられたりしなければ、自分は無価値なのだということや、人に認められるためには、自分を押し殺して、相手に合わせなければいけないのだということを覚えます。

なぜなら、そのままの自分を、受け容れてもらった試しがないからです。
そうすると、相手に嫌われないために、いつもニコニコと笑顔をふりまき、心で思っていることとは別のことを言い、自分の意に沿わないことでも「はいはい」と承諾して、相手に従う偽善者となってしまうのです。
そして、学問や仕事を、「人に認められるための手段」としておこなうようになるのです。

ところが、「いつも自分自身でありなさい」と言われてきて、自分が一個の自由な人間であることに目覚めている子どもは、人に好かれようが嫌われようが、認められようが認められまいが、受け容れられようが受け容れられまいが、常に自分自身でありつづけようとします。
型にはめられることや精神的な隷属を嫌い、親や教師などの権威者に対して、完全に自由であることを主張し、服従しようとはしないものです。

いつも自分自身でいる子どもは、「いい子ちゃんロボット」や「あやつり人形」には、絶対にならないですよね。
彼らは人に認められるために学問や仕事をするのではありません。その学問や仕事をすること自体に生きがいや喜びを感じ、それを自らが愛するゆえにするのです。

そういう子どもには抑圧がなく、シャドー(影)が少ないため、ネガティブな存在に影響される可能性も断然少ないのです。


★この世の中には、いつも「はい」を言うのではなく、時には断固として「いいえ」と言わなければならないことがあるのです。
「いいえ」を言える人がいないと、バランスが崩れてしまいます。
この「いいえ」というのは、はっきりとした自分の意志をもっていて、自分の真実に対して責任を持ち、断固とした信念のもとに発せられた「いいえ」です。




★ 従順な子どもたちはなぜ問題なのか? ★



問題は、従順な子どもたちのほうです。
親や教師にコントロールされることで、彼らは自分自身に責任を取ることを忘れていきます。
権威ある者に従ってさえいれば、責任は彼らが引き受けてくれるからです。
おとなになっても世間に逆らわず、世間に迎合していれば、世間は認めてくれるわけですから、彼らはほんとうの自分自身を表現しないまま、上面(うわつら)だけの善人となっていきます。

会社などの組織のなかで働いている場合、自己保身が強ければつよいほど、最高権威者に盾突くことができないようになっていくわけですね。
自分自身であろうとすると、みんなから非難され、拒絶され、責任をとらされる恐れがあるからです。
クビになれば、家族を路頭に迷わせることになりますから、その重荷と恐怖ゆえに、多くの人は自己主張することをやめます。
そして、自らが自分自身となることを拒絶して、社会や権威者に隷属する不自由な道を選ぶのです。

これは「閉ざしたマインド」そのものですね。
自らに制限を与えている典型的な例」といえるでしょう。

自分自身の尊厳を無視して、その人が外側で善い人(実際何が善いのか疑問なのですが…)であろうとすればするほど、内側には多くのシャドーが蓄積していきます。
それがネガティブエネルギーを引き寄せるのです。

シャドーは暗くて、邪悪で、陰険で、残酷な観念で、これらを自らの内に抑圧することによって増幅していきます。
ですから、自分の頭で考えた、いわゆる善い人の部分だけで人に接していると、やがて悪の部分が大きなシャドーとなって立ちはだかることになるのです。 



ハート
さて、あなたは「いい子ちゃんロボット」でしょうか?
それとも、「自分自身に責任をもち、常に自分らしく生きている戦士」でしょうか?






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